本プロジェクト主催の第5回シンポジウムが開催されました!

 2019年6月22日(土)に、明治学院大学白金キャンパスで開催された第5回シンポジウム「多文化共生社会で何を目指すのか―「内なる国際化」を持続可能な社会の観点から考える」に学生スタッフとして参加しました。シンポジウムは午前(第1部)と午後(第2部)に分けて開催されました。

 第1部では、コンゴ民主共和国(コンゴ)の紛争地域で性暴力被害にあった女性たちを「修理する」医者、デニ・ムクウェゲさんを追ったドキュメンタリー映画『女を修理する男』を観ました。この映画から、性暴力の凄惨さ、被害者に残されるダメージ、生後2ヶ月の赤ん坊さえもが被害にあっている現実を知りました。また、上映終了後の華井和代さん(東京大学 未来ビジョン研究センター講師/コンゴの性暴力と紛争を考える会副代表)によるトークセッションでは、映画内でも触れられていた「紛争鉱物」についてさらに突っ込んだディスカッションが行われました。そこから深い理解が得られたことも印象的な出来事でした。
第2部では、池上重弘さん(静岡文化芸術大学 副学長/文化政策学部教授)による基調講演「大学が多文化共生するとき―浜松における静岡文化芸術大学の役割から考えること」から始まりました。第2部後半では、「内なる国際化プロジェクト」の活動展開について、社会福祉法人 さぽうと21の矢崎理恵さん、本学教員、学生など様々な立場の登壇者とフロアによる議論が行われました。どのトークセッションも興味深く、トーク後の質疑応答も盛り上がりを見せていました。学生目線の感想かもしれませんが、学生同士では得ることのできない新鮮で刺激的な経験だったと感じました。

 私が「内なる国際化プロジェクト」の活動を知ったのは、第2部のトークセッションでも議論されていた、「難民等外国につながる小中高生の学習支援教室」に学生ボランティアとして参加したことがきっかけでした。この学習支援教室は、さぽうと21が、明治学院大学および一般財団法人柳井正財団と協働して運営するもので、本学白金キャンパスの教室を使い、明学生がボランティアとして学習支援を行います。私もこの前の春休みのボランティア募集に応募し、子どもたちの学びを応援する経験をしました。

 このシンポジウムに参加した際に、社会学部の学生たちとこの「学習支援教室」について話す機会がありました。その中で私は、社会学部生と国際学部生ではボランティア参加の際に気づいたことも、感じたこともかなり違うという印象を受けました。その差異は、社会学部で学ぶ社会学的視点と私が国際学部で学んできた学際的視点の差異を反映していると考えます。したがって、私は「内なる国際化プロジェクト」が学部を越えて連携しながら展開していくことに、大変意義があると感じました(今年度から社会学部だけでなく、文学部・国際学部・心理学部の教育発達学科の学生も「多文化共生ファシリテーター/サポーター認証」を目指す学びができるようになりました)。

(国際学科4年生 中田光俊)

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映画『女を修理する男』上映後の華井和代氏によるレクチャー
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池上重弘氏による基調講演

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矢崎理恵氏をゲストに迎えてプロジェクトを振り返る鼎談

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学生たちが登壇し、このプロジェクトで何を学んだのかを語った
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高桑光徳教授の総括報告(左)と最後の全体討論(右)