「内なる国際化」プロジェクトの2017年度の事業成果をまとめた刊行物が出版されました。明治学院大学教養教育センター・社会学部編『多文化共生を学び合う 配慮と偏見のはざまで―「内なる国際化」に対応した人材の育成』(かんよう出版、2018年、¥1,296)です。
「今回は、恒例となったシンポジウム「『内なる国際化』を考える」の報告がその中心的な内容となっています。当初計画の最終年度である今年度のシンポジウムでは、この教育プロジェクトの成果を可視化する意味で、プロジェクトで学んできた学生たちに前面に出てもらうことにしました。これまではゲストや講師のお話を聴いたり、映画などから学んだりする受け身の立場だった学生たちを、学びの場を作る立場に引きずり込んでしまったのです。(後略)」(本書「はじめに」より)
多くの皆さんにお読みいただきたいです。(上の表紙画像をクリックしてAmazonのページへ!)
【目次】
はじめに 野沢慎司
第 1 部 プロジェクト報告
第 1 章 2017年度の活動報告 浅川達人
第 2 章 3年目の活動にあたって 高桑光徳
第 2 部 シンポジウム報告
第 3 章 「内なる国際化」を考えるIII 学生企画・運営による多文化交流フォーラム 「With us, For us ─世界と 私で 創る未来」
第 4 章 「内なる国際化」に対応したコミュニケーション アヴァゼ・アボルファズ
第 5 章 「違っていても仲間」という地平 谷川ハウ
第 6 章 国際理解とは何か─自らの縁を大切にし、 知らなかったことに目を向けよう 玉置 瞬
第 7 章 自分らしく生きること金 銀珠
第 3 部 学生報告
第 8 章 能動的学修空間を創造する 高桑光徳
第 9 章 個人を知り、学び、人として好きになるということ 入谷 萌
第 10 章 内なる国際化との出会いによる変化 中島穂乃花
第 11 章 「内なる国際化プロジェクト」から得た気づきと学び─見えない「縁」が繋ぐ様々な出会いに寄せて 広瀬正太
第 12 章 協働するということ 渡邊裕馬
第 13 章 ひとりの人として向き合う大切さ 加藤有紀
第 14 章 「内なる国際化プロジェクト」シンポジウムに参加してみて 遠山直樹
第 15 章 「私」の多文化共生 西川ひかる
第 16 章 等身大で考える多文化共生 藤田叶子
あとがき 永野茂洋
この本は、『もうひとつのグローバリゼーション―「内なる国際化」に対応した人材の育成』(かんよう出版、2016年)および『外国につながる子どもたちと教育―「内なる国際化」に対応した人材の育成』(かんよう出版、2017年)の続編にあたります。これらもあわせてお読みいただけたら幸いです。
(野沢慎司・社会学部教員)