『Roots of many colors』上映会&トークイベントが開催されました

明治学院大学 教養教育センター・社会学部共同プロジェクト「内なる国際化」企画

ドキュメンタリー映画「Roots of many colors」上映会&トークイベント

 ドキュメンタリー映画『Roots of many colors』の上映会が、2015年12月17日(木曜)の夕方に白金キャンパス2号館で開催されました。この映画の監督、宮ヶ迫ナンシー理沙さんを含め、この映画に登場するのは、様々な出身国から様々な理由で親に連れられて来日し、子ども時代を過ごした青年期の男女です。映画の中では、彼/彼女たちが、撮影時に至るまでの日本での多様な経験を、具体的なエピソードを交えながら、1人ずつ、あるいは複数のメンバーが一緒に語り合う場面が丁寧に描かれていました。国境を越えた移動を経験した子どもたちがそのアイデンティティの揺れ動きについて語る言葉が強く印象に残りました。

映画『Roots of many colors』の上映とその後の山下さんの講話の様子

映画『Roots of many colors』の上映とその後の山下さんの講話の様子

 この上映後に、映画に登場した若者の1人、ペルー出身の山下さゆりさんが登壇し、映画制作から7年後の思いを語ってくださいました。長年日本で暮らし、保育士として10年近く働いた後、母国ペルーに留学する決心をし、人生の転機を迎えていることなど、率直にお話しいただきました。最近になってペルー人であることを受け入れられるようになったとの言葉に、成人後もアイデンティティが揺れ動く経験を生き続けていることを知らされました。山下さんとのディスカッションから多くのことを学ばせていただいたことに感謝いたします。

ディスカッションの予定時間を超えて話が尽きなかった

ディスカッションの予定時間を超えても話が尽きませんでした

 今回は、年末の急な日程設定だったこともあり、広報活動が不十分だったため、参加学生が少なかったことが残念でした。今後も、この映画あるいは同様のテーマの映画を大学内で上映するなどイベントを企画していく予定です。さらに多くの学生の皆さんの参加を期待しています。